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土砂災害防災のフィールド
ネットワークで繋がろう、広げよう

~言葉はわかりやすく、つくる輪は親しみやすく~

一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。

砂防フィールド
コミュニティ

スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。

『長崎県山川河内地区の念仏講まんじゅう』リニューアルしました。

 2014.1.31 長崎県太田尾町山川河内地自治会から「感謝状」をいただきました。
 2013.2.3 長崎県山川河内自治会が第17回防災まちづくり大賞を受賞しました。
 『山川河内地区の念仏講まんじゅう配り』について

 


山川河内は、普段は人の訪れることの少ない山間地域の静かな集落です。
報道関係の方々の取材や団体様の現地訪問、念仏講見学など、地域のご負担にならぬよう、山川河内自治会様と種々調整等させていただいております。
上記の場合など、下記へご連絡をいただきますようお願い申し上げます。
○長崎大学 名誉教授 高橋和雄
t-kazuo@nagasaki-u.ac.jp

◆ 問い合わせ先
NPO法人 土砂災害防止広報センター
〒103-0008 東京都中央区日本橋中洲4番11号
TEL 03-5614-1114 FAX 03-5614-1109
MAIL sabo-pc@sabopc.or.jp

◆ 著作権について
本サイトで公開している文書および画像の著作権は、すべてNPO法人 土砂災害防止広報センターに帰属します。
本サイトで得られた情報について、無断で転載、複製、販売、出版などしないでください。ご利用を希望される方は、
上記問い合わせ先までご連絡ください。

長崎太田尾町山川河内地自治会から「感謝状」をいただきました。

 
   
   
 
   平成26年1月12日(日)に、長崎県太田尾町山川河内地自治会で新年の御願立てが行われました。
 御願立ては、通常は毎年1月18日に行われる山川河内地区の行事の一つで、神様や仏様、観音様や地蔵様などに新年の願掛けを行う祈願祭です。
 山川河内には、地域を囲み見守る11か所の「こしき岩様」「日吉神社」「金比羅様」「向えの神様」「山の神・水神様」「お不動様」「奥の院様」「お観音様」「馬頭観音様」「丸尾地蔵様」「お大師様」があり、「神様」にはお神酒やお餅、掛魚や七色菓子など、「お不動様」や「お大使様」にはお酒やご飯、団子や七色菓子など、それぞれ個数もかえてお供えをします。
 当日の朝は、集会所に皆さんで集まってから、お供えの他に線香やローソクをもって、11か所の神様や仏様、観音様や地蔵様などへ最低2人で向かいます。山川河内は急峻な地形のため、険しくて遠いところは若い方々に行っていただくそうです。神様や仏様、観音様や地蔵様などにお供えをして、ローソクに火を灯し、御線香をあげて祈願し、最低ローソクの火が消えるまでは見守るそうです。
 その間、残りの皆さんは、集会所で一軒一軒に配る祈祷のお札を作ります。お札ができると、村の中心部の観音堂で「鉦はり」が行われます(鉦を打ち鳴らしながら、念仏を唱える仏教の行事)。また、その前では大きな数珠を大勢で輪になって繰り送りながら念仏を唱える「数珠くり」が行われています。
 「鉦はり」が終わると、「鉦」をかついで打ち鳴らしながら山川河内の集落の主な通り沿いに上流から下流へ祈願しつつ回り、御願立の儀式は終わります。昔は集落一軒一軒を回っていたそうです。なお、7月18日には、「御願成就」の行事が行われます。
 
   
 
   
 
 これらの朝からの一連の行事が終わった夕方頃から、参加した皆さんで自治会の新年の会合が行われました。そこで、山川河内自治会の歴史的文化調査研究に熱心に取り組まれた「長崎大学名誉教授 高橋先生」と当法人緒續へ感謝状と記念品が贈られました。また、高橋先生の奥さんもいつも調査に同行され、碑文の読取りなどにも大変なお力添えをいただいたことから感謝の花束贈呈がありました。 この場を借りて山川河内の皆様にお礼を申し上げます。
 
 山川河内地区にはこれまでの報告で伝えきれない行事や伝承が多くあります。今後も、150年を超えて毎月続いている地域の災害伝承などの行事の様子について、他地域の力ともなるようご紹介をしていきたいと思っています。                   
 
 











  ※任意の画像をクリックして頂くと拡大表示されます。

 
     ◆ 問い合わせ先
   NPO法人 土砂災害防止広報センター
   〒103-0008 東京都中央区日本橋中洲4番11号 日本橋長岡ビル3階
   TEL 03-5614-1114 FAX 03-5614-1109
   MAIL sabo-pc@sabopc.or.jp


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   本サイトで得られた情報について、無断で転載、複製、販売、出版などしないでください。ご利用を希望される方は、
   上記問い合わせ先までご連絡ください。


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   当センターでは、本サイトを公開するにあたり、細心の注意を払い正確な情報提供を心がけておりますが、
   その内容の正確性・妥当性については一切責任を負いません。
   掲載されている情報の内容が明らかに間違っている場合は、速やかに訂正・削除致しますので上記問い合わせ先までご連絡ください。
         
         

スマホ用アプリを新規提案! ※地域オリジナルの土砂災害防止啓発の新たなツールです※

 
  近年、多発した土砂災害の発生を踏まえ、住民自身の防災への備えの重要性が再確認されつつあります。住民の情報収集手段も多様化する中、行政機関の情報発信のあり方にも一層の工夫が求められるようになりました。
 当法人では、これまで住民と行政の間に立つ中間支援組織の立場として、行政機関が発信している防災情報をより効果的に住民レベルに浸透させるための新たな情報提供手法を模索して参りました。
 この度、急速に普及が進むスマートフォンを介して、防災関連情報を配信するためのプラットフォームを整備しました。このプラットフォームは、地図、ナビゲーション機能など同種のアプリケーションに共通する基礎部分を、予め当法人がシステム構築したもので、このプラットフォームの上に各地域のオリジナルコンテンツを上乗せできる仕様としています。アプリケーションを1から作り上げるのに比べ、低価格・短期間でオリジナル版を制作できます。
 社会環境の変化を踏まえた、土砂災害防止啓発の新たなツールとして、是非ご検討・ご活用ください。
 
◆プラットフォームイメージ図◆
 

・ほぼいつも持ち歩いている

ハザードマップ等の有益な防災情報がアプリとなってインストールされれば、平常時・災害時に役立ちます。また、土砂災害警戒情報などの気象警報等の情報を引き込みリアルタイム情報としてプッシュ配信といったカスタマイズも可能です。(気象警報等の配信には、別途費用がかかります)

・今いる場所がわかる
スマホには、GPS機能が内蔵されているため、現在地がマップ上に表示されます。地図が苦手な方でも、来訪者でも今いる場所を知ることができます。

・パソコン同様にネット検索できる
詳しい解説も際限なく掲載できることはもちろん、動画や音声による情報発信も可能です。また、紙のハザードマップを紛失した際でも、アプリにしておくことで、いつでもどこからでもインストールできます。

《PDF 464KB》  《PDF 513KB》


オリジナル版の制作までの流れ
・オリジナル版のアプリケーションは、受注制作とさせていただいております。
・制作費用は、プラットフォームに重ねる情報量、工数により異なるため、ご要望内容を踏まえ、見積書を作成させていただきます。下記の担当までお問い合わせください。
・当法人のプラットフォームを利用したオリジナル版の利用・掲載料(サーバー代、保守管理費含む)として、オリジナル版完成の翌年度より月々3万円~を申し受けます。


NPO法人 土砂災害防止広報センター 土砂災害防災力アップ アプリケーション係
電話:03―5614―1114

 
 

長崎県山川河内地区 “災害伝承「念仏講まんじゅう」調査報告書”を公開しました。


 長崎県を広く襲い299名もの死者・行方不明者を出した長崎豪雨災害(1982年7月)。犠牲者の約90%が土砂災害によるものでした。
長崎市の東に位置し、南に橘湾天草灘を望む緑豊かな太田尾町山川河内(さんぜんごうち)地区はあります。隣接する芒塚(すすきづか)地区では土石流等により17名もの犠牲者が生じましたが、本地区においても同様に土石流が発生し家屋等に被害を生じたものの自主避難等により一人の負傷者も出ませんでした。
この山川河内地区では、江戸時代末期の万延元年(1860年)に土砂災害が発生し、33名もの犠牲者が出た過去があります。以来、この地区では、この災害で亡くなられた方々等の供養と災害を忘れないために毎月14日にまんじゅう等を持ち回りで全戸に配る「念仏講まんじゅう」が行われるようになりました。
長崎豪雨災害を経験した住民の方々等に話を聞くと『江戸時代に土砂災害があったという話は「念仏講まんじゅう」等を通して知っていた』『犠牲者が出なかったのは観音様のご加護』等と言います。長崎豪雨災害後には砂防堰堤等が整備されましたが、この「念仏講まんじゅう」は今なお続けられ、本地区には『砂防堰堤の水通しから水が出てきたら逃げる』等の警戒・避難に関する意識が根付いています。
万延元年に発生した土砂災害の経験を契機に、明治・大正・昭和の戦前・戦後の激動の時代も含め、砂防堰堤等が整備された今もなお約150年もの間続けられているこの「念仏講まんじゅう」は、住民が土砂災害を自身のリスクとして理解し、地域の“絆”を育みそれを引き継いでいる事例のひとつと言えるのではないでしょうか。


 制作:砂防広報センター 災害伝承「念仏講まんじゅう」
-150 年毎月続く長崎市山川河内地区の営み-
長崎大学大学院 高橋和雄
NPO法人 砂防広報センター 緒續英章
(日本災害情報学会 第14 回学会大会投稿原稿)
災害伝承「念仏講まんじゅう」
-150 年毎月続く長崎市山川河内地区の営み-
長崎大学大学院 高橋和雄
NPO法人 砂防広報センター 緒續英章
災害伝承「念仏講まんじゅう」調査報告
-150 年毎月続く長崎市山川河内地区の営み-
長崎大学大学院 高橋和雄
NPO法人 砂防広報センター 緒續英章

 山川河内は、普段は人の訪れることの少ない山間地域の静かな集落です。
 報道関係の方々の取材や団体様の現地訪問、念仏講見学など、地域のご負担にならぬよう、
 山川河内自治会様と種々調整等させていただいております。
 上記の場合など、下記へご連絡をいただきますようお願い申し上げます。

 ○長崎大学 名誉教授 高橋和雄
 t-kazuo@nagasaki-u.ac.jp