雨に注意する
土砂災害の多くは、大雨が原因で起こります。1時間に20ミリ以上の強い雨が降ったり、降り始めてからの雨量が100ミリをこえると、土砂災害が起こりやすくなるといわれています。
洪水(こうずい)は、大雨よりも少しおくれて起こります。また、がけくずれなどは雨がやんだあとに起こることもありますので、大雨のあとは何日か注意が必要です。
雨量のめやす
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5~10ミリ
家の中にいても雨の音がよく聞こえます。地面にところどころ水たまりができます。 -
10~20ミリ
雨の音で、話し声がよく聞こえなくなります。地面いちめんに水たまりができます。 -
20~30ミリ
どしゃぶりです。小川やどぶ川があふれたり、がけくずれが起こったりする危険があります。 -
30ミリ以上
洪水や土砂災害の危険が大きいところでは、避難(ひなん)を始めてください。
雨量をかんたんにはかるには
雨量とは、降った雨水が地面にしみこんだりしないで、そのまま地表にたまったときの深さをミリーメートルで表したものです。雨量はあきかんなどを使ってかんたんにはかることができます。
- ①かんづめのあきかんや茶づつなど、上と下の直径(ちょっけい)が同じ入れ物を用意します。
- ②入れ物を平らな場所に置きます。このとき、雨をさえぎる木や、雨がはねかえる壁(かべ)などがないところに置きます。
また、地面からはねかえった水が入らないように、入れ物の下に布などをしくとよいでしょう。 - ③1時間たったら、中にたまった雨水の深さをじょうぎではかります。これが1時間雨量です。
土砂災害警戒情報(どしゃさいがいけいかいじょうほう)に注意
雨が降ったら、「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。土砂災害警戒情報は、大雨で土砂災害の危険が高くなったときに、都道府県と気象庁(きしょうちょう)が共同で発表する情報です。市町村単位で発表されるため、自主避難のめやすになります。
土砂災害警戒情報は、気象庁のホームページや、各都道府県の砂防課などのホームページで確認できるほか、テレビやラジオの気象情報でも発表されます。また、都道府県や市町村によっては、携帯電話に自動的に土砂災害警戒情報を送ってくれるサービスもあります。市町村役場から放送される防災無線も、よく聞くようにしましょう。
気象庁 土砂災害警戒情報(外部サイトへリンクします)http://www.jma.go.jp/jp/dosha/
気象予報のことばの意味を理解する
気象情報(天気予報)や災害情報でよく使われることばの意味をおぼえておきましょう。
- 大雨警報(けいほう)
- 大雨のおそれがあります。
- 大雨洪水警報
- 大雨により、洪水のおそれがあります。
- 土砂災害警戒情報
- 大雨により、土石流・地すべり・がけくずれの発生する危険が高まりました。
- 避難勧告(かんこく)
- 危険な状態(じょうたい)です。避難をおすすめします。(市町村からのお願い)
- 避難指示
- 大変危険です。ただちに避難してください。(市町村からの命令)
気象庁 天気予報等で用いる予報用語(外部サイトへリンクします。) http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/mokuji.html