火山災害をふせぐ
火山の噴火(ふんか)では、溶岩流(ようがんりゅう)や火山泥流(かざんでいりゅう)などが発生して、ふもとの家や道路、田畑などに大きな被害をもたらします。火山が噴火するのを止めることはできませんが、火山から流れ出てきたものを、家や田畑などのない方向へ流すことによって被害を小さくすることはできます。
導流堤(どりゅうてい)は、溶岩流や火山泥流を安全な方向に導くための一種の堤防です。山のふもとから見たときに、カタカナの「ハ」の字をぎゃくにした形につくられています。また、つもった火山灰などが原因で起こる土石流をふせぐために、導流堤と組み合わせて砂防堰堤(さぼうえんてい)をつくることもよくあります。