がけくずれ災害をふせぐ
がけくずれ災害をふせぐためにおこなわれる工事には、がけをくずれにくくする工事と、くずれてきた土砂を安全に受け止めるための施設をつくる工事があります。
法枠工(のりわくこう)
がけくずれの危険(きけん)がある斜面(しゃめん)をコンクリートのわくでおさえて、斜面をくずれにくくする工事のことです。わくの中にしばや木などを植えることもよくあります。草や木が生えていない斜面は、雨の力で土がけずられたり、ひびが入ったりして、くずれやすくなっていますが、表面を草や木でおおうと、雨が降っても直接地面には当たらないので、くずれにくくなるのです。
擁壁工(ようへきこう)
がけくずれの危険がある斜面をコンクリートの壁(かべ)でおさえたり、くずれてくる土砂を受け止める壁や柵(さく)を斜面から少しはなれたところにつくったりする工事のことです。