共有する
土砂災害防災のフィールド一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。
砂防フィールド
コミュニティ
スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。
土砂災害の状況や被災地の様子を地上や空中から動画及びスチール撮影により記録・編集いたします。
土砂災害について学ぶには、その地域の自然や文化、歴史を踏まえる必要があります。地域の諸機関と連携をとり、その実情を把握・分析し、最良の教材の企画・制作を支援します。
(1) 副読本の企画・制作
過去に未曽有の被害を受けた地域において、当時の災害記憶を風化させず、また防災意識を低下させないために、継続可能な防災教育に資する副読本の企画・制作を支援しています。関係自治体の教育委員会や有識者などからなる検討会を立ち上げて、学校教育課程において確実に活用できる機会につなげています。
(2) 防災啓発ツールの企画・制作
自然のもたらす恵みと脅威が学べ防災意識を喚起させるとともに、地域活性化を促す各種リーフレット・ガイドマップなどの企画・制作を支援しています。関係自治体の防災・観光・教育の各部局や有識者と連携し、地域の様々なニーズ(ジオパークなど)にも応えています。
◎企画・制作実績例
全国レベルのシンポジウムやフォーラム、地域に密着したイベントなど、規模の大小を問わず様々な催しを企画から実施・運営まで支援します。
(1) 全国レベルのシンポジウム・フォーラム :火山砂防フォーラム
年一回、全国の火山地域の防災担当者や地域住民等が集まり、火山噴火対策について情報交換を行う火山砂防フォーラム。それを主催する火山砂防フォーラム委員会(全国100余の活火山周辺市町村で組織)の事務局としてフォーラム全般にわたる企画・運営を行いつつ、各火山地域における取り組みの事例共有を図り、安全で魅力あふれる火山地域づくりを支援しています。
(2) 地域に密着したイベント:3D映像・模型など独自の開発資材を活用
土砂災害体感3Dシアターや土砂災害対策模型、展示パネルなどを活用して、地域のお祭りや防災訓練などで複合的な防災学習イベントの企画・運営を支援しています。
全国各地に設置されている砂防関係資料館。これらは、私たちが提案する防災教育や砂防学習フィールドの各場面で大いに活用できます。資料館の展示物の見直しや今後の活用・運用計画を支援します。
資料館の課題として、展示物の老朽化や運営の人材確保が挙げられます。見直しの際には、展示替えはもちろん、防災教育や生涯学習に役立ち、地域住民が運営に関わることで防災意識を高め地域活性化につなげることがポイントです。また、資料館を核とした一帯を砂防学習フィールドととらえて立体的な計画に仕上げることも重要です。その観点からの支援を行っています。
地域の自然や美しい景色、歴史・文化、砂防施設など有形無形のモノ・コトを展示物ととらえ、それらと土砂災害との関わりなどについて地域住民や観光客が楽しく学べる砂防学習フィールドづくりを支援します。
例えば、中央アルプスの麓に広がる駒ヶ根高原では、絶え間なく供給される土砂の堆積物によって形成された広大な扇状地において、<駒ヶ根高原砂防フィールドミュージアム>の整備・運営を支援しました。最上川と月山の砂防施設をめぐるインフラツーリズムでは、近隣のグルメやスポーツ、イベントと併せてツアーを企画しました。
防災・観光・教育の振興に寄与する官民協働による仕組みづくりの検討、当地ならではの説明ストーリーの作成などを行っています。
自分たちの命は自分で守る。その意識を育むため、教育委員会や地域住民の皆様とともに、小・中学生から高校生・大人を対象とした地域主導の土砂災害への備えを学ぶ機会創出を支援します。
以下のニーズに対応します。
・新たに防災学習・教育に取り組みたい
・既存の防災学習・教育を向上、推進したい
・他地域が実施している防災学習・教育の成果事例を参考に検討したい
地域防災力向上施策や各教育現場の取り組みにおいて、防災学習・教育の循環性を高め持続可能な仕組みづくりを支援しています。
平成23年の紀伊半島大水害で甚大な被害を受けた那智勝浦町では、「土砂災害を忘れない」をテーマとした各種取組みを行っています。土砂災害に対する「心構え」と「知識」を備えた個人を育成することにより、子供から家庭へ、さらには地域へと防災知識等が浸透していくことを期待し、土砂災害防止学習の定着に向けて取り組んでいます。那智勝浦町教育委員会は、「令和元年度防災功労者 内閣総理大臣賞」を受賞されました。
阪神・淡路大震災以降、神戸市内の小・中学校では、主に地震に関する防災教育が定着していますが、土砂災害への備えも欠かせないため、市内のモデル中学校での学習カリキュラムを作成、カリキュラムに即した教材等の整備、対象校の拡大を支援し、円滑な地域での防災学習の芽を育むとともに、学校主導での推進を支援しました。
文部科学省の支援事業「スーパーサイエンスハイスクール」の指定校で、「地すべり災害」をテーマとして選んだ高校生の校外研修を支援しています。
また、全国の大学生を対象としたインターンシップ「キャンプ砂防」の事務局運営を支援しています。
地域のお祭りや自主防災活動の場での防災学習・土砂災害への警戒意識向上を支援しています。