MENU

共有する

土砂災害防災のフィールド
ネットワークで繋がろう、広げよう

~言葉はわかりやすく、つくる輪は親しみやすく~

一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。

砂防フィールド
コミュニティ

スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。

「スタッフ - 土砂災害防止広報センター - Page 6 」記事一覧

3Dシアター出展(天竜川上流河川事務所)フェスティバルin与田切2015で655名が入館!!

平成27年8月22日(土)に長野県飯島町にある与田切川(天竜川支流)公園で、
フェスティバルin与田切2015が開催され、国土交通省天竜川上流河川事務所により
「3Dシアター」が出展されました。
『3Dシアター』では、開催時間約5時間(10:00~15:00)で延べ665名が
3D映像「砂防えん堤のはたらき(5分)」「土石流災害に備えて(8分)」を
各18回を交互に上映し入館者は累計で大人181名、子供484名、計665名となりました。

◆視聴者の主な感想
・土石流は怖いと思った。(小学生男子)
・もっと怖い映像が見たい。(小学生男子)
・土石流が飛び出してくるところが迫力あってびっくりした。(小学生女子)
・砂防えん堤は大事なはたらきがあることがよくわかった。(男性)
・砂防事業で川が整備されていることを知らなかった。(女性)
・砂防事業には本当にありがたく思っている。災害の恐ろしさをこのような
映像で住民に教えていく活動をどんどんしてほしい。(飯島町長)

◇写真(運営編)

大人も子供も真剣です。

災害のシーンはみんなが「しーん」としています・・・

3Dメガネが「かっこいい~~」

夢中で飛び出してくる土石流映像を拾っていました(笑)

チビッ子たちは興味があるのに室内が暗いので
入り口でモタモタしてしまいます・・・

今回も大盛況でした~~m(__)m

 

◇写真(運営編)

エアテント(表)

エアテント(裏)

発電機(2.8kv*3機)

スポットクーラー(2機)、パイプいす(30脚)、長テーブル(5台)

受付の設営

スポットクーラーで空調管理

エアブロワーでテントに常時送風

のぼり旗で周辺をサイン

入り口にもサイン

片付けはきれいに、すばやく撤収

 

土砂災害対策ミニ模型が防災教育の現場で大活躍しています!!

土砂災害対策ミニ模型が防災教育の現場で大活躍しています!!

※ミニ模型についての詳細情報はこちらから。

■事例紹介

◇主催:沼津河川国道事務所

 

◇主催:天竜川上流河川事務所

宮城県仙台第一高等学校の生徒さんとの交流

7/9(木)に、宮城県仙台第一高等学校の生徒さん4名が当センターに校外研修で訪れました。
同校は文部科学省の支援事業のスーパーサイエンスハイスクールの指定校です。
その一環として13の分野において課題研究に取り組み、今回は地学分野を選んだ生徒14名のうち、
共通するテーマとして「土砂災害」を選んだ4名と交流することが出来ました。

主な質問内容は以下でした。
①斜面崩壊の仕組み、地形的地質的特徴
②斜面崩壊に前兆はあるのか、予測はできるのか。
その上での崩壊の対策(自分たちがすることが可能な)
③斜面崩壊と地滑りの違いは何か。

地形・地質、気象情報について近年の土砂災害事例を紹介しつつ、当センター発行の砂防副読本や
土砂災害の実写映像等を活用して解説、さらに自分たちの居住地と土砂災害警戒区域との関係、
避難するための情報や必要な判断とは何かなどなど、、、生徒さんたちの学ぶ姿勢、核心的な質問も加わり
当センター職員もついつい熱弁となりました。
100分間の充実した研修になったのではないかと思っております。

災害時の情報バリアフリー化

◎『緊急地震速報の多言語辞書』が、気象庁で内閣府と観光庁と連携して作成されました。

「やさしい日本語」表現の文例も、記載があります。

http://www.jma.go.jp/jma/press/1503/30a/eew20150330.html

 

◎『定住外国人施策ポータルサイト掲載におけるやさしい日本語の活用に関する
Plain English(平明な英語)についての調査』が、内閣府から公表されています。

『災害時には、大卒の大人であっても、動揺やショックのため会話力が小学校4年生並みに下がる場合もあるため、
被災者に対しては、すべてプレインイングリッシュ(平明な英語)によって対応することが、
レスキュー隊やボランティア要員に義務付けられている。
プレインイングリッシュ(平明な英語)を使った救助方法は、
各地方都市の政府や消防署等が開催するトレーニングで学習する。
同様に、消防署、病院等が一般向けに配布するパンフレットは、すべて小学校4年生が理解できるような
明瞭で簡潔な英語を使用しているということである。』と記載があります。

http://www8.cao.go.jp/teiju/research/h25/plain_english/index.html
◎障害者差別解消法の取り組みのひとつになるように思います。

障害者差別解消法リーフレット(わかりやすい版)

http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_wakariyasui.html

ドボクアート砂防ダム巡りバスツアー受付開始

長野県小谷村の『ドボクアート砂防ダム巡りバスツアー』の受付が始まりました。

◇主催
長野県小谷村観光連盟

◇開催日
平成27年7月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)、8月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)
全8日間 ※3日前までに要予約

詳しくはこちらまで。

 

報告「松之山地すべり防災50周年講演会」

平成27年5月8日、十日町市松之山において、大地すべり
からの復興半世紀の節目に当たり、国土交通省砂防部長を迎
え、地すべり防災50周年記念講演会が開催されました。
これは、実行委員会主催、新潟県治水砂防協会協賛による
もので、参加者は地元住民や防災関係者など300人を超え、
地すべりの多い地域として、これからの防災について、
ともに考えました。
第1部の地元紹介で、当センターから覚幸信江が出演させて
いただいたことから、このブログに写真で報告します。

 

配布チラシ

 

予想を上回る参加者を迎えることとなり、
会場が急遽自然休養村センターから松之山体育館に変更された。
会場入口付近ではパネル展示も行われた。

 

300名を超える参加者が着席、開演を待つ

 

ステージ

 

総合司会はFMとおかまちの早見アナ

 

開会挨拶 高橋洋一 実行委員長
実行委員会は、新潟県十日町地域振興局地域整備部
・十日町市・松之山振興協議会・松之山杢右衛門(モクベエ)クラブで構成

 

土砂災害防止功労者国土交通大臣表彰披露
砂防部長からモクベエクラブに表彰状と記念品の楯が授与された。

 

お礼のあいさつを行う代表者の相沢氏

 

地元の一般の方々からなる朗読の会は「モクベエ伝説」を披露。
500年前、地すべりを止めるため人柱となったモクベエさんの話に、
参加者は集中して聞き入った。

 

「地すべりとアートの取組」について、関口正洋氏がプレゼン。

 

ゲストとして招かれたアート作家磯辺行久氏は津南町辰口の
セル式砂防堰堤を組み込んだ作品作りについて紹介。

 

当センター覚幸からは「中尾に残る地すべり排水隧道」に関する調査経緯や知見を紹介。

 

砂防部長講演「異常気象と土砂災害」

 

砂防部長講演の最後には質疑応答が行われ、
土砂災害防止への思いを共有して、プログラムを終了した。

 

 

平成27年度 立山カルデラ砂防体験学習会

平成27年度の体験学習会は、5月22日から申込受付開始です。
※トロッコ個人コースは、5月28日から申込受付開始です。

応募のてびき(PDF/0.8MB)

◇平成27年度 立山カルデラ砂防体験学習会
詳細はこちらから

 

12月19日 大雪後の山古志

12月19日 大雪後の山古志(新潟県長岡市)を写真でレポートしました。

山古志の住民から「12/17の吹雪は外出するのが恐ろしかった」との声が聞かれました。
我々はその2日後に往訪。滞在中の数時間だけ晴れ間がのぞき、山古志トンネル脇にある
「震災の谷」でいつもながらの定点撮影。

越後三山もばっちりくっきりのラッキー撮影!!

山古志闘牛場付近から見た越後三山

上越国境の山々

木籠地区の入り口に新しい丈夫な看板がお目見え、頑丈になりました。

新潟県中越地震による河道閉塞で水没した木籠集落跡に残る家屋は雪に埋もれ、
10年経過し年々の雪解け時期にはさらに風化が進んでしまうことでしょう。
この家屋群と資料館を併設している直売所の郷見庵には、この1年間で6万人近くの
人たちが見学に来たそうです。地域ではこの水没家屋の保存が望まれています。

今回の大雪の影響で山古志地区内のところどころで小規模な雪崩を目にしました。
ワイヤーネット式の防護設備が新設されていました。

種苧原(たねすはら)地区で毎年開催される「古志の火まつり」会場を見てきました。
こちらは2メートル超の積雪と思われますが子供たちが元気にトレーニングしていました。
次回は2015年3月7日(土)の開催です。当センターでもささやかですが協賛しています。

東竹沢地すべり跡地と東竹沢砂防堰堤もすっかり雪に埋もれましたが、
砂防堰堤が見せる人工の滝が夕日にあたりとても美しい姿が印象的でした。

竜光地区の屋根の雪!!

 

ミャンマー連邦共和国の主要大臣と交流

(社)SBS国際産業人材育成センターの招聘により、ミャンマー連邦共和国からKIHIN MAUNG OOカヤー州首相、SAW HU HU電力・工業大臣、TAW REH経済・計画大臣、SEIN OO民族・教育大臣など8名が来日、12月11日は都内で民間との交流会が開催され当センター職員が参加しました。

交流会では、日本の土砂災害の発生状況と砂防事業による対策、当センターの土砂災害防止啓発活動の内容を紹介しました。
また、ミャンマーで活用いただくための参考資料として土砂災害映像DVD・砂防副読本等を進呈し、今後は当センター「砂防副読本 ミャンマー語版」制作のための相互連携を進めることとなりました。

ミャンマーでは、2008年5月のサイクロン・ナルギス襲来により約14万人が死亡・行方不明、被災者は240万人(国民の約5%)にも及ぶ未曾有の大災害に遭い、我が国を含め世界各国から復興・復旧のための連携支援が現在も行われています。ミャンマーの山間部には少数民族が多数住んでおりサイクロン災害の際も土砂災害発生の報告はあるとのことでした。

道路などは毎年の水害により造っては流される状況、深刻な電力不足に伴いインフラ整備も遅々としている状況であると伺いました。

ミャンマーでは、まだまだ国民のための防災啓発事業への意識は希薄であると、参加者からのお話もありました。

民間ベースではありましたが、これを機にミャンマーへの土砂災害に関しての防災啓発情報の提供を進めるための有意義な交流となりました。

KIHIN MAUNG OOカヤー州首相

SAW HU HU電力・工業大臣、TAW REH経済・計画大臣、SEIN OO民族・教育大臣

アカタン雪中ハイク

平成26年12月7日、福井県は日野川流域田倉川支流のアカタンへ行ってきました。

リトリート田倉付近。早めの寒波が来て、5日から雪を降らせ銀世界。が、
7日朝には青空も覗いて、雪中ハイク体験をさせていただきました。
「田倉川と暮らしの会」と「環境文化研究所」の皆さんにお世話になり、
砂防の歴史遺産、アカタンの砂防堰堤群をめざしました。
リトリート田倉の駐車場を軽トラで出発。

と思ったら、アカタン入口看板まで行かないうちに除雪区間は終わり、歩くことに。

初めて見る「スノーシュー」というものをお借りして、長靴に装着。
サイズ調整ができ、裏にはスパイク付。

 

スノーシューは、雪の上を歩くとき足が雪に埋もれないようにする大きい靴底ツール、日本語なら「カンジキ」。
新雪の上を歩くとスノーシューを付けていても10cmぐらいは埋もれます。

木から時々どっさりと雪が落ちてきます。

ゴキゲン、アヒル歩きです。足を上げてバランスをとるので、なかなか運動になります。

9号、最下流の土堰堤まで来ました。いつもは軽トラであっという間に到着する所、
今回はいい汗をかいてしっかりと距離を体感できました。とは言え、
入口からここまで10分余りだったかな?案外近い。

その上流、8号土堰堤。すっぽり真っ白で端正な姿。

その横では看板と文化財プレートが厚い綿帽子をかぶっていました。

7号の石積み堰堤。右岸側に寄せて造られた水通しは滝のよう。
手前足元の法面で崩れが起きて復旧工事中とのこと。
急な積雪に重機が取り残されていました。

見えてきたお目当ての6号松ヶ端堰堤。ここは下流側の堰堤の堆砂敷になっていて平坦。
ふかふかの雪の上を歩きました。

大きな石を積んだ堤体ですが、1メートル近い雪にすっぽりと覆われ、
堰堤の立札は頭の方だけ見えていました。左手の木のそばに小さく写っています。

堤体のL字に曲がった部分に新しい足跡。鹿か?案内して下さった何人かは姿を見たそうですが、
残念、見逃しました。

雪の松ヶ端を背景に記念撮影。時間も程よく、帰路に。
上り1時間強、下り1時間弱の雪中ハイクでした。
お世話になった皆様、ありがとうございました。
歴史遺産の砂防堰堤達、春になったらまた会いましょう!