危険(きけん)な場所を知る
自分が住んでいる町には、どのような災害の危険があるか、危険な区域や場所はどこか、ふだんから確認しておくことが大切です。危険箇所は、ハザードマップという地図で調べることができます。
また、その土地にむかしから住んでいるお年寄りに話を聞いたり、図書館にある「市史」や「町史」などで地域の災害について調べたりするのも、どこが危険かを知るよい方法です。
ハザードマップ
ある場所で自然災害が起こった場合に、被害を受けると予想される範囲(はんい)を示した地図をハザードマップといいます。ハザードとは「危険」という意味ですから、直訳すれば「危険地図」ということになりますが、ふつうは「災害予測図」とか「被害想定図」などと訳されます。ハザードマップははじめ、火山災害についてつくられたため、「火山災害予測図」のことをハザードマップという場合もありますが、今では火山だけでなく、土砂災害、水害、地震、津波など、いろいろな災害についてのハザードマップがつくられています。
土砂災害のハザードマップは、市町村をいくつかの地域に分け、地域ごとに土石流・地すべり・がけくずれの危険箇所や、災害が起きた場合や起きそうな場合の避難(ひなん)場所などを示しています。災害への備えや、避難に役立つ情報ものっています。
ハザードマップは市町村の役場でもらうことができます。都道府県や市町村のホームページでも見ることができますが、必ず手に入れて、家の近くの危険箇所や避難場所を確認しておきましょう。
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土砂災害ハザードマップの例
(ここでは「土砂災害危険区域マップ」という名前になっています)
危険箇所を示す看板(かんばん)
土砂災害が起きる危険がある場所や区域には、看板が立てられています。自分の家や学校の近くに、このような看板はないか調べておきましょう。
こういう場所には、大雨のときは近づかないようにしましょう。
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土石流の危険箇所
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地すべりの危険箇所
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がけくずれの危険箇所