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土砂災害防災のフィールド
ネットワークで繋がろう、広げよう

~言葉はわかりやすく、つくる輪は親しみやすく~

一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。

砂防フィールド
コミュニティ

スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。

韓国「土砂災害警戒避難対策セミナー」参加報告

2016.4/4~7に韓国の特殊法人砂防協会に招かれ国立森林科学院において「日本の土砂災害警戒避難対策」と題し講演してきました。

ソウル研究院のイ・ソッミン都市情報センター長を表敬訪問
センター長とは防災教育の必要性について会談した。日本では土砂災害についてようやく教科書に取り上げられたが教育現場では土砂災害やその対策事業への知識が少ないことが課題となっている現状や国交省等が支援して実施していることを伝えた。
また、牛眠山(ウミョンサン)災害復旧現場を砂防フィールドミュージアムにしてはどうかと提案した。
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2年前に当センターに来訪されたソウル大学の教授らに面会を求めたがあいにく都合がつかず断念。
※当時の様子はこちらから

砂防協会のソ・スンジン会長、ヨン・ファンテッ専門委員長との面談
大井前国際砂防協会会長と合流し、協会長、専門委員長と面談した。当センターの事業内容や経歴を紹介し本セミナーでの講話の概要を説明した。会長は山林庁の元長官、専門委員長は日本でいう事務所長経験者であった。

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左から私、ソ会長、大井さん、コーディネーターをしてくださったキム研究開発室長

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韓国の砂防協会は設立9年、現在10年誌を作成中とのこと。このビルの2~3階を本部とし各地区に支部を有し70名くらいで運営している。

講演(4/5 15:30~17:30)
講演時間は2時間、うち100分を講演、20分を質疑応答となった。山林庁砂防課、国立山林科学院、砂防協会の課長以下職員25名程度が参加された。プレゼンには映像を要所要所に多用したため関心を持って聴講されていた。質問は、土砂法の指定方法、広報予算の配分、防災教育支援の方法などの実務的な内容が多かったが、今回紹介した防災啓発手法についてはどのように進められるかに関心が寄せられた。講演後は、砂防課長、係長等から使用したPPTと映像を求められすべてを提供した。また、副読本については当センターの原稿を後日に提供し協会が韓国語版を作成し当センターとの共著とする覚書を交わすことを約した。
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講演会場となった国立山林科学院
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参加者との記念撮影。私(中央)の右手がヨン砂防協会専門委員長、左手がイ砂防課長、その隣がユン山林庁災害管理課長。
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牛眠山(ウミョンサン)災害復旧現場の視察

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すべて自然石の三面流路工で施行されていた。砂防工事に関しては環境団体の抗議が厳しいらしい。

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事業説明看板

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空石積み堰堤も多数見られる。

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土石流で被災したお寺、住職1名が死亡の現場。

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牛眠山の全体写真、色つきの線は山道。

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「生命と財産を脅かす地すべり、関心と避難が最高の予防法です」との啓発横断幕。

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ソウル市内はちょうどサクラが満開を迎えていた。

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牛眠山の土石流災害で一番被害が多かった地区。道路の右側がすぐに山、左側のマンション2階部分まで土石流が襲った。

朝川巧さんの墓参
ちょうどこの日は「植林記念日」であり、お墓で催事が行われたとのこと。
※詳細はこちらから

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韓国では人的な山火事が一番の問題で、地震もほとんどなく土砂災害は2011年の牛眠山災害が50~60年ぶりとのことであった。
今後の異常気象については警戒しており土砂災害には山林庁が急いで警戒区域の指定に対応している。防災啓発は今後の課題と認識し関心を高めていた。
これを機に当センターと韓国の砂防協会との交流を進めていきたい。

以上

【紹介】災害時の「やさしい日本語」、大阪市の取り組み

大阪市役所本庁舎で、災害が発生した際に「やさしい日本語」を使って館内放送をされることになりました。
外国人や、子どもたちにも、わかりやすいお知らせだと感じました。

例えば、次の文章が掲載されてありました。
【火災報知機が作動した場合】
気をつけて ください。
火事を 知らせるベルが 鳴っています。
今は エレベーターを 使わないで ください。
火事について 新しい お知らせが あるときは すぐに お知らせます。
放送を よく 聞いて ください。

◇大阪市ホームページはこちらから

六甲山麓の森づくり活動 「平成27年度どんぐり育成プログラム(植樹)」を 取材しました。(2016.02.12)

今年で12回目となる植樹に、神戸市内の小学生、約440名が参加し、学校で育てたどんぐりの苗木を六甲山地に植樹する活動が、この2月いっぱい行われています。今回は2月12日(金)本山第一小学校6年生(約150名)の活動を紹介します。

六甲砂防事務所は、阪神・淡路大震災で六甲山の斜面が多数崩壊したことをきっかけとして、「六甲山麓グリーンベルト整備事業」に着手し、土砂災害防止のための構造物設置とともに、地域のみなさまと共に樹林を整備する活動を推進しています。この樹林整備の一環として平成14年から始まった「どんぐり育成プログラム」は、神戸市内の小学生が学校の近くで拾ったどんぐり※を学校で2年間育て、六甲山地に植樹することにより、土砂災害を防止する重要性を学び体験するプログラムです。

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<一日の流れ>
晴天のなか、本山第一小学校6年生が全員集合。

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六甲砂防事務所の方々から注意点を聞いて出発しました。

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住宅街を抜け植樹場所まで坂道を登ります。

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2月中旬なのに気温20度越えの快晴。

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神社の前を通り過ぎます。

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急に細い斜面になりました。

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小学校から約30分。植樹する斜面で植樹方法の説明を聞く6年生。

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支柱の打ち込み方法の説明を聞く様子。

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説明を聞いた後、苗木を持って作業開始です。

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自分の好きな場所に散らばりました。

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友達とも協力した植樹作業の様子。

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今回植樹した隣の斜面には、昨年と一昨年に植樹した苗が立派に成長していました。

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学校に戻り、今日植樹した苗木が成長し山を守っていくことを聞きました。

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<植樹作業の流れ>
まず植樹場所の落ち葉を取り除きます。

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苗木を埋め、地面との隙間を土で埋めます。

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2人1組で支柱を打ち込みます。

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支柱に苗木を結び付けます。

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完成!この苗木が育って山腹を崩壊から守ります。

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山腹から小学校付近が一望できました。

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地域の小学生によって、学校の裏山である六甲の山々を守る活動が行なわれていました。
神戸市内のその他の小学校の植樹活動の予定についてはこちらから
※どんぐり:六甲山代表樹種で目標林となるコナラ、アベマキ、クヌギ等の落葉広葉樹の種子を対象としています。

2016年2月16日

 

当センターの記事「土石流のにおい再現」が掲載

におい・かおり環境学会誌1月号に当センターの記事「土石流のにおい再現」が掲載されました。

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葛西用水路のカワセミ

先週末、現在試作中の簡易雨量計の資材を調達するために、埼玉県は八潮市の電子パーツ店に行った帰り道、偶然にもカワセミに出遭った。
カワセミに遭遇した場所は、埼玉県と東京都の県境となる足立区神明3丁目付近の葛西用水で、この水路に生息する川エビを対岸の立木の枝から狙っているところだった。

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葛西用水(足立区大谷田付近)

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埼玉県との県境、花畑川にかかる『ふれあい桜橋』

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因みにカワセミは、高度成長期以前は普通に町中で見られる野鳥であったらしいが、東京オリンピックに伴う東京都内の小河川の改修や湿地の埋め立て、家庭排水や工場廃水による河川の汚染等でその姿を消ししまったとのことだった。

だがしかし、河川の水質の改善が進むとともにカワセミの食糧となる小魚やザリガニ等の水生生物が増えたこと等により、1990年代から再び町中の用水路や公園の池等に生息するようになったらしい。
また、この葛西用水は、江戸時代初期に開発が始まり、埼玉県羽生市から東京都足立区までを流れる総延長数十キロメートルにも及ぶ灌漑用水路で、同じく埼玉、東京間を流れる見沼代用水、愛知県の明治用水とともに日本三大農業用水と称されていて、日本の疏水百選にも選定されているということだ。

◇埼玉県内の葛西用水についてはこちらから(農林水産省)
◇東京都足立区内の葛西用水についてはこちらから(足立区)

 

 

新潟県の「土石流危険渓流」看板に当センターイラスト資料が掲載されました。

新潟県の「土石流危険渓流」看板に当センターイラスト資料が掲載されました。
今後とも当センターの資料が住民の皆さまの防災啓発にお役立ていただければ幸甚です。

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