MENU

共有する

土砂災害防災のフィールド
ネットワークで繋がろう、広げよう

~言葉はわかりやすく、つくる輪は親しみやすく~

一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。

砂防フィールド
コミュニティ

スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。

「雑記帳 」

葛西用水路のカワセミ

先週末、現在試作中の簡易雨量計の資材を調達するために、埼玉県は八潮市の電子パーツ店に行った帰り道、偶然にもカワセミに出遭った。
カワセミに遭遇した場所は、埼玉県と東京都の県境となる足立区神明3丁目付近の葛西用水で、この水路に生息する川エビを対岸の立木の枝から狙っているところだった。

0207kasaiyousui00

葛西用水(足立区大谷田付近)

0207fureaisakurabashi01

埼玉県との県境、花畑川にかかる『ふれあい桜橋』

0207kasaiyousui01 0207kasaiyousui01b

0207kasaiyousui04 0207kasaiyousui04b
因みにカワセミは、高度成長期以前は普通に町中で見られる野鳥であったらしいが、東京オリンピックに伴う東京都内の小河川の改修や湿地の埋め立て、家庭排水や工場廃水による河川の汚染等でその姿を消ししまったとのことだった。

だがしかし、河川の水質の改善が進むとともにカワセミの食糧となる小魚やザリガニ等の水生生物が増えたこと等により、1990年代から再び町中の用水路や公園の池等に生息するようになったらしい。
また、この葛西用水は、江戸時代初期に開発が始まり、埼玉県羽生市から東京都足立区までを流れる総延長数十キロメートルにも及ぶ灌漑用水路で、同じく埼玉、東京間を流れる見沼代用水、愛知県の明治用水とともに日本三大農業用水と称されていて、日本の疏水百選にも選定されているということだ。

◇埼玉県内の葛西用水についてはこちらから(農林水産省)
◇東京都足立区内の葛西用水についてはこちらから(足立区)