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土砂災害防災のフィールド
ネットワークで繋がろう、広げよう

~言葉はわかりやすく、つくる輪は親しみやすく~

一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。

砂防フィールド
コミュニティ

スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。

2016年2月 記事一覧

六甲山麓の森づくり活動 「平成27年度どんぐり育成プログラム(植樹)」を 取材しました。(2016.02.12)

今年で12回目となる植樹に、神戸市内の小学生、約440名が参加し、学校で育てたどんぐりの苗木を六甲山地に植樹する活動が、この2月いっぱい行われています。今回は2月12日(金)本山第一小学校6年生(約150名)の活動を紹介します。

六甲砂防事務所は、阪神・淡路大震災で六甲山の斜面が多数崩壊したことをきっかけとして、「六甲山麓グリーンベルト整備事業」に着手し、土砂災害防止のための構造物設置とともに、地域のみなさまと共に樹林を整備する活動を推進しています。この樹林整備の一環として平成14年から始まった「どんぐり育成プログラム」は、神戸市内の小学生が学校の近くで拾ったどんぐり※を学校で2年間育て、六甲山地に植樹することにより、土砂災害を防止する重要性を学び体験するプログラムです。

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<一日の流れ>
晴天のなか、本山第一小学校6年生が全員集合。

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六甲砂防事務所の方々から注意点を聞いて出発しました。

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住宅街を抜け植樹場所まで坂道を登ります。

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2月中旬なのに気温20度越えの快晴。

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神社の前を通り過ぎます。

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急に細い斜面になりました。

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小学校から約30分。植樹する斜面で植樹方法の説明を聞く6年生。

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支柱の打ち込み方法の説明を聞く様子。

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説明を聞いた後、苗木を持って作業開始です。

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自分の好きな場所に散らばりました。

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友達とも協力した植樹作業の様子。

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今回植樹した隣の斜面には、昨年と一昨年に植樹した苗が立派に成長していました。

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学校に戻り、今日植樹した苗木が成長し山を守っていくことを聞きました。

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<植樹作業の流れ>
まず植樹場所の落ち葉を取り除きます。

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苗木を埋め、地面との隙間を土で埋めます。

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2人1組で支柱を打ち込みます。

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支柱に苗木を結び付けます。

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完成!この苗木が育って山腹を崩壊から守ります。

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山腹から小学校付近が一望できました。

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地域の小学生によって、学校の裏山である六甲の山々を守る活動が行なわれていました。
神戸市内のその他の小学校の植樹活動の予定についてはこちらから
※どんぐり:六甲山代表樹種で目標林となるコナラ、アベマキ、クヌギ等の落葉広葉樹の種子を対象としています。

2016年2月16日

 

当センターの記事「土石流のにおい再現」が掲載

におい・かおり環境学会誌1月号に当センターの記事「土石流のにおい再現」が掲載されました。

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葛西用水路のカワセミ

先週末、現在試作中の簡易雨量計の資材を調達するために、埼玉県は八潮市の電子パーツ店に行った帰り道、偶然にもカワセミに出遭った。
カワセミに遭遇した場所は、埼玉県と東京都の県境となる足立区神明3丁目付近の葛西用水で、この水路に生息する川エビを対岸の立木の枝から狙っているところだった。

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葛西用水(足立区大谷田付近)

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埼玉県との県境、花畑川にかかる『ふれあい桜橋』

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因みにカワセミは、高度成長期以前は普通に町中で見られる野鳥であったらしいが、東京オリンピックに伴う東京都内の小河川の改修や湿地の埋め立て、家庭排水や工場廃水による河川の汚染等でその姿を消ししまったとのことだった。

だがしかし、河川の水質の改善が進むとともにカワセミの食糧となる小魚やザリガニ等の水生生物が増えたこと等により、1990年代から再び町中の用水路や公園の池等に生息するようになったらしい。
また、この葛西用水は、江戸時代初期に開発が始まり、埼玉県羽生市から東京都足立区までを流れる総延長数十キロメートルにも及ぶ灌漑用水路で、同じく埼玉、東京間を流れる見沼代用水、愛知県の明治用水とともに日本三大農業用水と称されていて、日本の疏水百選にも選定されているということだ。

◇埼玉県内の葛西用水についてはこちらから(農林水産省)
◇東京都足立区内の葛西用水についてはこちらから(足立区)