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土砂災害防災のフィールド一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。
砂防フィールド
コミュニティ
スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。
温帯低気圧に変わった台風18号の影響で、本日9月10日未明、
東京は葛飾区内にある我が家のすぐ脇を流れる
中川の上流は埼玉県吉川市にある水位観測所で氾濫危険水位に達し、
中川沿いの埼玉県松伏町、吉川市、三郷市、越谷市、草加市、八潮市、
東京は葛飾区、足立区の堤防の低い地域に氾濫する恐れ有りとの警報が発せられたので、
朝、そしてその後の様子を確認しに行ってみた。
いつもより水位は上がり流れも速く川の色も濁っているようだった。(07:30頃の平和橋付近)
その後、雨も小止みになったので、再び様子を見に行くと、テラスに降りるための全ての階段のゲートが施錠され、
入れないようになっていた。(11:00頃の平和橋付近)
その後、土手沿いの歩道を南下し、綾瀬川と合流点の上平井水門まで様子を見に行くと、
綾瀬川の水量も増していて、いつもに比べて川面も波立っていた。(11:15頃の上平井橋付近)
午後になると流れも幾分穏やかになり水位も大分下がっていた。(13:00頃の平和橋付近)
また、上流から流されて来た浮遊物も数多く見られた。(13:00頃の平和橋付近)
幸いにもこの辺りは、既に護岸の補強工事が完了していたので特に問題は無かったが、
まだ補強工事の成されていない上流の堤防の低い箇所では注意が必要であろう。
また、平和橋付近で出逢った地元の老人は、
昭和22年のカスリーン台風で、家を失った経験があり、
ここから少し上流の映像が、テレビのニュースで盛んに流れていたので、
心配になって様子を見に来たと言っていた。
西から雨雲が流れて来て、
向かって左は青空、右は雨雲の絨毯と、
ちょうど半分ぐらいづつになっていた。
そして右手奥の雨雲の下をよく見ると、
雨のために霞んでいるようにも見える。
(東京都葛飾区亀有中川橋上より)
私の住んでいる東京は葛飾区東立石には、
数年前に中川沿いの工場跡地に完成した東立石緑地公園がある。
ここには簡易的なアスレチック器具が所々に設置されていて、
毎日、早朝から近所のお年寄り達が運動に励んでいる。
敷地は、すぐ脇を流れる中川に向かって、なだらかな丘状になるように盛土されている。
また、ここは災害時の応急活動拠点となっているということなので、
防災の日でもあった昨日、改めてその設備を確認しに行ってみた。
入口を入るとその右側には、初期消火及び救出・救護機材や、
テント、トイレブース、炊事道具等が収められた防災倉庫が設置されており、
その横には通路に沿って、災害時には炊事場となる洗い場や、
カマドになるスツールとベンチが設置されている。
炊事や洗濯に利用できる洗い場と座面を外すとカマドになるスツールとベンチ
そして、入口を入った左側には、仮設トイレ用のマンホールが、
通路に沿って設置せれていて、災害時にはブースで囲む形になっている。
災害時にはブースで囲まれそれぞれが個室トイレとなる。
まだ護岸工事中のためにフェンスで囲われてしまってはいるが、
災害時に物資を川から搬入するための防災船着場も設置されている。
河岸近くにに設置された太陽光と風力による発電機は、
災害時に公園内の照明に電力を供給するようになっている。
このような防災施設が近所にあることは心強いものだが、
しかし、それがそこにあると言うことを知らなければ何の意味も無いなのだ。
そのようなことからも、皆さんにも是非、
お住まいの地域の身近な防災施設の有無を再確認して頂きたい。