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土砂災害防災のフィールド一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。
砂防フィールド
コミュニティ
スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。
平成26年12月7日、福井県は日野川流域田倉川支流のアカタンへ行ってきました。
リトリート田倉付近。早めの寒波が来て、5日から雪を降らせ銀世界。が、
7日朝には青空も覗いて、雪中ハイク体験をさせていただきました。
「田倉川と暮らしの会」と「環境文化研究所」の皆さんにお世話になり、
砂防の歴史遺産、アカタンの砂防堰堤群をめざしました。
リトリート田倉の駐車場を軽トラで出発。
と思ったら、アカタン入口看板まで行かないうちに除雪区間は終わり、歩くことに。
初めて見る「スノーシュー」というものをお借りして、長靴に装着。
サイズ調整ができ、裏にはスパイク付。
スノーシューは、雪の上を歩くとき足が雪に埋もれないようにする大きい靴底ツール、日本語なら「カンジキ」。
新雪の上を歩くとスノーシューを付けていても10cmぐらいは埋もれます。
木から時々どっさりと雪が落ちてきます。
ゴキゲン、アヒル歩きです。足を上げてバランスをとるので、なかなか運動になります。
9号、最下流の土堰堤まで来ました。いつもは軽トラであっという間に到着する所、
今回はいい汗をかいてしっかりと距離を体感できました。とは言え、
入口からここまで10分余りだったかな?案外近い。
その上流、8号土堰堤。すっぽり真っ白で端正な姿。
その横では看板と文化財プレートが厚い綿帽子をかぶっていました。
7号の石積み堰堤。右岸側に寄せて造られた水通しは滝のよう。
手前足元の法面で崩れが起きて復旧工事中とのこと。
急な積雪に重機が取り残されていました。
見えてきたお目当ての6号松ヶ端堰堤。ここは下流側の堰堤の堆砂敷になっていて平坦。
ふかふかの雪の上を歩きました。
大きな石を積んだ堤体ですが、1メートル近い雪にすっぽりと覆われ、
堰堤の立札は頭の方だけ見えていました。左手の木のそばに小さく写っています。
堤体のL字に曲がった部分に新しい足跡。鹿か?案内して下さった何人かは姿を見たそうですが、
残念、見逃しました。
雪の松ヶ端を背景に記念撮影。時間も程よく、帰路に。
上り1時間強、下り1時間弱の雪中ハイクでした。
お世話になった皆様、ありがとうございました。
歴史遺産の砂防堰堤達、春になったらまた会いましょう!