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土砂災害防災のフィールド一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。
砂防フィールド
コミュニティ
スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。
道の駅『富士川楽座』のご紹介
平日でこの混み方、この施設は“ただもの”ではない
(入場無料、シャレでなく)
雲ひとつない富士山、みなさんこの景色を見に来ていました
(施設の方もこんな日は年に数回しかないとおっしゃっていました)
富士川楽座の2Fと3Fで国土交通省の砂防事務所が富士山と富士川に係る常設展示がされています。
国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所
国土交通省関東地方整備局富士川砂防事務所
11/15、美しき山古志(新潟県長岡市)
この日は運よく?初積雪でした。
幻想的な風景の中、注意深く車を進めつつ中越地震から8年経過の姿をチラチラと眺めて、
「これからこの地を・・・」とつぶやき・・・・・・・・
「あれれ、、、まだ新米を食べていない!」「そもそも今日は昼食がとれるのか?」。。。
もうすぐここは4メートルの雪に埋もれます。
両脇の八重山古志(桜)に見守られた大根が美しい風景
にマッチング(右奥に見えるのは山古志小中学校の校舎)
11/3、山古志産業まつり
あいにくの雨でしたが、駐車場は常に満車状態でたくさんの人が来場していました。
「つなごう山古志の心」展(11/25まで)
心展では、国土交通省湯沢砂防事務所がパネルや模型など出展されています。
必見!!「新潟県中越地震 大地と人のドキュメント」
1部 山が動いた
2部 決壊の危機
3部 時間との闘い
幸福市
竹沢よりみちクラブが運営しています。
天皇皇后両陛下山古志展望の御地
天皇陛下のお歌
「地震(なゐ)により 谷間の棚田荒れにしを 痛みつつ見る 山古志の里」
闘牛大会(国指定重要無形民俗文化財)
山古志闘牛会が主催、今年最後の大会でした。
牛の目が赤いのは、興奮がMAXの証
(あえてボケた写真を使用してみましたが迫力伝わりますか?)
郷見庵
全国好天に恵まれた11月4日(日)。
岐阜県の中津川市に出向き、中津地区災害対策協議会が主催するエクスカーションに参加してきました。
エクスカーションとは、学会などで会議の後に行われている巡検がベースとなった取組み。
地域特有の自然環境や風土などを巡る小旅行を行うもので、地域の人が説明役を務めるのがポイントです。
砂防広報センターでは平成17年ごろから、防災意識の向上と地域おこしを両輪で推進できる取組みとして、その研究や実践を国交省(事務所)・市町村などと協働で行ってきました。
ここ中津川市でもコースづくりや資料作成のお手伝いを行ってきましたが、現在はまさに地域主導のイベントとして定着しています。
3回目の開催となる今回は、
1)中山道コース
2)水神様コース
の2コースが設けられ、両コース併せて100名ほどの市民・観光客の方が参加していました。
私たちも資料作りなどをお手伝いした「水神様」コースに参加です。
中津川市の主催する中山道まつり・六斉市の開催日とも重なり、その準備で忙しい商店街を朝9:00に出発しました。
中津川市には全国的に見ても珍しいくらい、先人たちの残した「水神様」がたくさん残っており、それらの建立の背景を探りながら、この地域と土砂災害との係りを探ろうというのが「水神様」ツアー。
およそ10数名の参加者を引き連れて、先導役を務めるのは地元在住の酒井孝行さん。
中津地区災害対策協議会の事務局長でもあります。
初の見学ポイント
西宮神社内の水神様について説明する酒井さん
酒井さんは、市内各所の水神様を探し、その建立時期やその理由などについてかなり詳しく説明されるのですが、それに加え住民参加者の方々が自分なりの記憶や伝聞を紹介していただけるので、外部から来た私たちにも当時の当地の状況が想像できるようになるのが大変面白かったです。
話し合う事、みんなで情報を寄せ合うことの大切さがわかります。
市内に流れる四ッ目川という小さな川をさかのぼる形でツアーは展開しますが、登りがきつく、中津川市街が急な勾配にあることを実感します。
四ッ目川をさかのぼることおよそ20分。昭和7年8月に発生した四ッ目川災害の記念碑のポイントでは中津川南小学校4年生の木村さんが説明役を務めてくれました。
総合学習などで学んだことをまとめた説明は、とても4年生のものとは思えないほどうまくまとめられていました。当然、参加者からも大きな拍手が起きます。
行程約4キロ、時間にして2時間のエクスカーションは11時に終了となりました。
酒井さん 木村さん 大変ありがとうございました。
さて、砂防広報センターなりに今回のエクスカーションについてまとめてみます。
1.観光ツーリングとしてのブラッシュアップ
今回の参加者の大半は地域の方のようでした。これはこれでよいことなのですが、今後継続してゆくためには、ここで学んだ参加者が次の説明役となり、観光客など新しいターゲットに地域の風土・魅力を発信してゆくことが大切だと思います。
当日、JRが主催していた「さわやかウォーキング」などと連携をして、フリーの観光客に参加を呼び掛けてもよいのではないかと感じました。
2.トイレの確保
参加者の半数以上は高齢の方。おそらくどのような地域でこのようなツアーを行ってもこのような構成になってしまうのでしょう。スタート地点にトイレの案内がありましたが、中間点にもトイレなどをプロットしておくとよいかもしれません。
3.子供さんとの連携
さまざまな催事をお手伝いして感じますが、子供さんが説明役となることの効果は絶大です。参加者のためにも、説明役となる子供やその親御さんのためにもなる、このような連携は今後も継続拡大していっていただければと感じました。
(I.I)