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土砂災害防災のフィールド一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。
砂防フィールド
コミュニティ
スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。
塩の道としても有名な小谷村(おたりむら)で、8/3(土)村内あちこちにある砂防施設の多用な工法を見学するツアーに参加してきました。
このツアーを企画したのは、小谷村観光連盟の栗田さん。
「砂防えん堤ってマニアックな印象があるけど、アートの視点からみると実は面白い。都会では見かけないし、特に小谷村の砂防施設には個性がある。これは村にとって重要な財産だと思い企画してみました。難しい話ではなくて、目で見て感じて欲しい。」という。
そもそも左右の谷にいくつもの砂防施設が建設されたのは、平成7年(1995)7月11日~12にかけて長野県北部から新潟県南西部を襲った梅雨前線豪雨によるもの。中でも被害の大きかったのが姫川流域の上流域にあたる小谷村で、大量の土砂が姫川に流れ込み、河床が約10mも上昇。多くの集落が孤立するなど、復旧まで3年の歳月がかかりました。
梅雨前線豪雨 災害体験記録集
https://www.sabopc.or.jp/20050712/record.htm
地元では姫川と両サイドの急峻な谷を「魚のホネ」に例えるそうで、まさにV字谷の村内を大きめのワゴン車で駆け巡ります。
私たち以外には2名が参加していました。翌日には6名の参加申込みが入っているとのこと。
各施設につくと、ガイドの栗田さんから工法、施工期間、費用などの簡単な説明があり、続いて各施設の“すごいところ。工夫しているところ。苦労したところ”などを施工時のエピソードを交えて解説してくれます。これらの解説には、長野県姫川砂防事務所の協力をいただいているとのこと。
グーグルアースでもしっかりと確認できるとのこと。
殆どの屋根の端っこに家紋のような謎の印がつけられている。
昼食のお弁当!(このほかにミニそばがついたが撮影の前に食べてしまった)
参加費の殆どが昼食代とバスレンタル代とのこと。おにぎりとお茶でいいのに。。
形のそろった石が積まれています。アートです!
スイッチバック走法で道なき道を進み、最後は徒歩で何か見えてきました。
しっかりと土石流をキャッチしています!気温35度!!
道の駅“小谷”!お腹がいっぱいになる「雪どけサイダー」!
なんと炭酸が通常の3倍!
浦川スーパー暗渠砂防堰堤!丸い穴は直径4m、ここがスーパー!
最後、こちら○億円の“商品”です!と、わかりやすい概要説明が続きました。
難しい説明を抜きにして純粋に砂防施設をアートの視点で楽しむこのツアーの申込者は、この日の私たちの参加が初めてとのこと。
これからも小谷村定番の観光メニューとなるよう、後方的にサポートをしていきたいと思いました。
<詳しくは>
土木アート砂防ダムめぐりツアー[小谷夏の探検ツアー]
料金 4,900円 昼食付き
(以上、T/K)