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土砂災害防災のフィールド一般の方々に、土砂災害とその対策について理解していただくこと、またその理解を通じて防災意識を醸成・維持していただくことは、簡単なことではありません。私たちが砂防の広報に携わって30年以上、これまでに培った経験と知識を多面的に活かし、様々な活動の支援や資機材の提供を行います。
砂防フィールド
コミュニティ
スタッフの取材記録などを交えつつ、土砂災害を克服してきた各地の活動紹介や情報提供を行っております。
この場を通じて新しい発見や様々な交流が生まれることができれば幸いです。
6月1日、新潟県上越市の板倉地区を訊ねました。
例年より遅れて雪が消え、田植えがやっとほぼ終わったという丈ヶ山(たけのやま)周辺では、農家の庭などにアヤメが色鮮やかです。
◆地すべり資料館
丈ヶ山(たけのやま)の山すそに、板倉区猿供養寺地区に地すべり資料館があります。この資料館は、平成4年10月に“猿供養寺地すべりの観測”、“地すべりに関する資料の保管・展示”・“地すべり災害への意識啓発”の3つを主な目的として、地すべり地の上につくられ、全国初の本格的な地すべり資料館として注目されました。
それから20年近くを経て老朽化が進み、来館者も減っていたことから、平成11年11月11日に“子供たちの防災学習に役立つ資料館”としてリニューアルオープンしたものです。
◇資料館を紹介する上越市のホームページはこちら
http://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/itakura-ku/itakura-ss-05.html
◆リニューアルから半年を過ぎた資料館
館内展示の説明は新潟県ホームページに載せられています。
http://www.pref.niigata.lg.jp/jouetsu_sabou/museum.html
◇猿供養寺砂防フィールドミュージアムパンフレット
https://www.sabopc.or.jp/images/sarukuyou/panf.pdf
子供たちが学習成果をまとめた展示もたくさん貼られていて、利用が進んでいることがわかりました。
◆ここも注目
人柱供養堂のそばの、すべり止めのお札などを置いていた売店もリニューアルされて、地すべり伝説と謎に満ちたサルの伝説の展示場所になっていました。ご来館のときには、こちらも是非ご覧あれ。ボタンを押すとナレーションが流れます。
◆地元の方にお聞きしました
資料館の管理人の一人でもある、「寺野の歴史を語る会」会長の三浦栄一さん(写真右)と安原義一さん(写真左)にお聞きしたところ、リニューアルはタイミングも内容も良かったと感じているとのこと。
特に、地すべり資料館にほど近い上越市板倉区国川(こくがわ)地区で融雪地すべり災害が起きて全国に報道されてから、視察や見学の人が多いそうです。
自然散策や温泉(近くに地すべり対策の砂防工事で出た温泉(しかも2つの違った温泉を引いている)もあるので、たくさんのお客さんにきていただきたいとのことでした。
◇2種類の泉質でくつろげる、ゑしんの里 やすらぎ荘
http://yasuragisou.com/
◇散策は、猿供養寺砂防フィールドミュージアムパンフレット
https://www.sabopc.or.jp/images/sarukuyou/panf.pdf
◇おいしい蕎麦は、そば処いたくら亭
http://www.esinni.com/itakura